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鶏のボスがいなくなった (1989.12.27)

 年の暮れも迫って、わが農場もこれまでお世話になった方々に、なんとかお礼をしなければならないと考えていた。
  鶏が期待していたように卵を産まないとなれば、身を以てその代償を払ってもらわねばなるまい。
  誰か鶏を締めてくれる人がいないか探していたが、昨日Sさんが来て締めてくれた。
  私が世話をしたものだから、鶏は痩せて骨と皮ばかりのようだが、まあ鳥汁にでもして下さいと言って配った。
  七羽つぶしてもらったから計算上は四十九羽いるはずだが、そんなに数が少なくなった感じはしない。
 いつも鶏舎に入っていくと、真っ先に私の足元に寄ってくる鶏がいた。
  少し黒っぽい奴でなんとかレグホンとむつかしい名前がついていたようだった。
  その鶏は私の後について歩いて、他の鶏が来ようものならポキッと一突き、ケケッとたちまち退散させてしまう、とても勇ましいボス的存在であった。
  今朝はそのボスが寄ってこない。
  さては昨日締められたのであろうか。
  可哀相に昨日までのその鶏の仕草がちらついて、哀れで淋しい気持ちである。
  そしてこの鶏の集団も何となくばらついて、まとまりのないように見える。 

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