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内城式発酵機を使った本格的堆肥作りへ(昭和63年)

○  - その2
 今年の秋は、日照りの夏とは対照的に雨が多い。
  雨に濡れながら軒並み生ゴミを集めて歩くのは、殊更に嫌なことが多い。
 考えてみれば、1200リットルも入る発酵機を使うのに、一軒一軒生ゴミを集めるのは極めて効率が悪い仕事である。
  大口の生ゴミがあれば、余り苦労しないで毎日でも運転出来るのだが、ここではそんなに沢山の生ゴミを出す事業所もない。
  でも生ゴミを貴重な資源として活かすという気持ちになってもらうには、一軒一軒集めた方が効果的だ。
 生ゴミを出してくれている方々にも、いずれ仕事場を見てもらって、生ゴミが資源として活かされていくことを知ってほしいと思うのである。
 生ゴミは時節柄西瓜やメロンの皮が大部分で、おが屑を少し多めに混ぜても、水分が多すぎて発酵が進まない。
  発酵機は回転しながらバーナーで熱を加え、Z菌が活躍する温度(60~70℃)まで暖めるのであるが、所定の3時間経っても40℃にもならない。
  機械を運転したまま、11時頃家へ帰って飯を食う。  遅い朝食である。
  一時間程、仮眠して、また作業場へ出掛ける。
  機械を運転してから5時間も経っているのに、50℃にもなっていないのである。
  これまでの苦労が無駄になってしまうのだろうか。
  灯油は食うし電気代も馬鹿になるまい、辞めて機械を止める。
 なんともさっぱりしない気持ちであるが、おが屑にまみれた体を洗うために落合の温泉に入る。
  いい気分になることが出来た。この仕事にはもってこいの地域だと思った。
 翌日からは、ホテルや宴会場から大量の魚の粗が出されるときは、嬉しくて拝んで頂いてきている。
 2日か3日経って、生ゴミが機械の中の半分を越えると、温度を50℃以上に上げて、翌朝それを機械から取り出すのである。
  この発酵させたものは隣の部屋に運んで、一回毎に山積みにし発酵の進み具合を調べている。
  幸いなことに今のところどれも60℃を越えているので、順調に発酵し続けているものと思っている。
 これを2~3カ月このままにしておいても、完熟した堆肥になるはずであるが、それでは勿体ない。
  これを飼料にして、鶏か豚を飼ってみたいと思って、先ず鶏舎を作り始めたが、有り合わせの材料ではなかなかうまくいかない。
  屋根の部分は一人で出来ないので、誰か応援に来てくれるまでほったらかしておくことにした。
 もはや宮使えではない自分で自分の仕事をしている。
  人に気兼ねは要らないけれども、多くの人の協力なしには思うようにいかない仕事である。

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重学日記(有機無農薬栽培に挑戦)」カテゴリの記事

コメント

<懐中電灯さん>へ
もう20年近く前から少しづつ少しづつ書き貯めた日記の原稿を
ワープロ打ちしたものを頂いていました。
齋藤重学先生はNHKでも全国放送され「荒れた中学生」で名を
馳せた、当時の黒石中学校の校長として赴任しました。
先生はこの子供たちはなぜこんなに荒れるのだろうかと考え、
荒れていた生徒たちを自分の校長室に呼び、しばらく一日中
校長室で過ごすように環境整備をしました。
そこで気がついたのは確かにいじめや授業について行けない
事はもちろんでしたが家庭での食事の貧困に想いが至りました。
なんとかこの子供たちにまともな食事をさせてやりたいと、
自分の弁当を与えたり、自分の奥さんに食事を作らせたり
しました。
結果的には次第に鎮静化するのですが、根本は解決でき
なかった様です。
そこで定年退職した後、なんとか子供たちの食生活を改善する
事が必要と考え、家庭菜園と有機肥料を自前で作れないかと
その方向に退職金と年金を使う決心をしました。
私はこの日記の原稿を頂いて、しばらくは当時会社が
季刊紙を発酵していたので、その原稿として掲載し、
黒石市内の既知の方々や公的機関へ配布していました。
それも平成8年頃、編集校正を依頼していたデザイナーが
病気のため休刊となってしまいました。
昨今、先生はご高齢となり、なんとかこの原稿を再度ひろく
たくさんの方々に読んでいただきたいとの想いもあって
ブログに公開する決心をしました。
もちろん先生のご了解を得てのことです。

投稿: しじみ | 2009年4月20日 (月) 11時12分

こんにちは懐中電灯です
<しじみさん>
 大変な労力でしょうが意義ある労働ですね。わが町では20年以上前に生ゴミの肥料化が実施され、すっかり定着しています。農家が積極的に有機肥料として使っているようです。

>多くの人の協力なしには
 協力を依頼することそのものが啓蒙活動なのでしょうね。

投稿: 懐中電灯 | 2009年4月17日 (金) 22時13分

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